有職雛(ゆうそくびな)
公家装束の有職故実に従った雛人形の平飾り
男雛の衣装は儀式の際に天皇しか着用が認められない「黄櫨染」(こうろせん)の装束姿 添えの雛膳は黒の塗りのお膳ではなく、赤杉の白木に菊のご紋入り 清水焼の磁器の有職風のお膳揃え
朱雀大路 大極殿雛(すざくおおじ だいごくでんびな)
一般財団法人 日本人形著作権協会より著作権登録された「朱雀大路 大極殿雛」
平安京時代、工房の面している千本通りは朱雀大路という85メートルもあったメインストリートでした 大内裏の宮城跡に今の工房があります その由来から作品名の「朱雀大路大極殿」を付けました
この雛は二十数年前より考えていた作品で、飾った姿を見た方が「あ、これ欲しいな、飾りたいな」と思ってもらえるようにと考案しました 二百年以上変わりのない雛人形の着付けや型を独自に着付け、織物の地質だけでなく引糊により、張りに趣向を凝らすなど試行錯誤の繰り返しでした 豊満優婉(優しさ、淑やかさ、豊かさ)であり公家大名の肖像画のような強装束の力強い姿を表現しま雛です
内裏雛(だいりびな)
古風ではありますが宮中の華やいだ雅の世界の雛人形を小さめのサイズで表現したお雛様です
次郎左衛門雛(じろうざえもんびな)
京都の人形司で雛屋次郎左衛門が考案し宝暦には江戸の上流階級にも好まれました 赤い毛氈の親王飾りは両サイドの丸い桜・橘のお花も添え愛らしい雰囲気を醸し出します
特徴は丸いお顔で「引き目・鉤鼻(かぎばな)おちょぼ口」でおすべらかしの髪結いではないあどけない表情 上は立姿の次郎左衛門雛で雛の元ともいわれる、天児(あまがつ)・這子(ほうこ)の姿をとどめ、素朴な風情です
おぼこ雛
ふっくらとした可愛い子供のようなお顔のおぼこ雛
享保雛(きょうほうびな)
江戸時代の享保年間頃から流行りだした雛にんぎょうで衣装や小道具を派手に高級化された豪華な内裏雛です もともとは能面師が作ったとされるお顔に特徴があり、女雛の豪華な天冠、男雛の冠にも金が施されています 衣装もふんだんに金襴が使用されており袖、裾、袴などに厚みを持たせ豪華な親王飾りです 江戸時代の裕福な商人が所有するようになり、あまりにも派手で華美になったので幕府から「奢侈(贅沢の事)禁止令」発布のもとになりました もともとは小さな内裏雛でしたがとんとん豪華になるとともに大きさも増していきました
歌仙雛(かせんびな)
高貴な貴族が和歌を詠む姿を表現した人形で、柔らかで流れるような曲線の衣装が特徴です 女雛はおすべらかしの髪ではなくお公家さん風に髪付けがしてあり、お顔もややふっくらした上品な表情です 和歌を詠む短冊や文台硯箱など小道具を配し、まるで絵画から出てきたような、その姿は内裏雛にはない優雅さをみることができます。
古今雛(こきんびな)
有職雛の影響をうけて、町雛として作られ流行した古今雛 江戸時代の明和年間頃に人形司の原船月が考案しました
百歳雛(ももとせびな)
ともに白髪となったおめでたい人形で江戸時代から健康と長寿を祝う人形とされてきました 今は還暦や米寿のお祝いとして喜ばれます 男雛は白髭も長く、白い眉で女雛ともに白い髪が上品に髪付けされています 俳句の季語にも後の雛(のちのひな)とあるように、桃の節句だけではなく菊の節句ともいわれる重陽の節句にも飾られていました。
大礼雛(たいれいびな)
天皇皇后両陛下の大礼の姿の雛人形で装束はもちろん手足、手元、飾りなど実際のお姿に近く再現されています 立ち姿の束帯姿は今珍しいですが初期のお雛様は立ち雛が主流でした 男雛、女雛の立ち位置は関東では男雛が向かって左ですが、京都は古式に則って右側に飾りますお顔は束帯雛と変わりませんが、立った姿が凛とした気品があります。
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人形といえば雛人形、雛といえば京雛 原型は人形(ヒトガタ)ととか形代(カタシロ)といい人間の代わりに災厄をうつし川や海に流しました もう一方「ヒイナ」鳥のヒナを意味し、小さく可愛らしい事から「ヒイナ」と呼ぶようになりました 雅の世界を蘇らせる雛人形は大事な中でも京びなの有職(ゆうそく)びなは古代装束を正確に考証して作られる優雅で格調高い実写芸術です 雅の世界を蘇らせる雛人形、幼子達への慈愛と成長の祈願なのです 家宝として代々継承いただける弌峰作有職御雛人形
名匠の磨きぬかれた技のみが表現しうる雅ごころの昇華です 代表的な雛人形や古今雛、変り雛等のいろいろな種類を紹介します

 
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